HSPのことを理解してくれる病院はあるのか?

HSP

2019年ごろから、HSPという概念が日本でも広がってきており、WebやSNSのでも多くの人がHSPだと自覚しているということが伺えるようになりました。

また、これによって精神科をはじめとした病院やクリニックでもHSPという概念を認め、情報を発信し始めているところが出てきましたので、今回は、HSPについて情報を発信している病院をいくつかご紹介します。

そもそもHSPは医学の概念ではない

HSPというのは、そもそも誰が作った概念であるのかをご存知ない方がとても多いのですが、HSPは、「心理学博士号」を持つのエイレン・アーロン氏が出版した本の中に出てきた概念で、この本がとても売れ、その概念が多くの人に受け入れられ、概念として確立されたものです。

上記で覚えていただきたいのは、「医学」「精神医学」でもなく、「心理学博士」であることです。そもそも医者が作った概念ではないということ。医学の概念ではなく、「心理学」の概念ということをまずしっかりと認識してください。

アルファベット3文字でなんだか海外の博士が言ってるから、と思ってしまいがちですが、医者ではなく、心理学者が提唱者であるということがとても重要なのです。

刺激に敏感だったり、共感性の高い(強い)人を、心理学上「HSP」と呼ぶようにしているだけであって、それがそのまま医学上の病気や”症状”となっている訳ではないのです。

HSPを診断してくれる病院というのはほぼない

以前、「HSPの診断書を病院でもらうことはできるのか?」という記事でも書いたことなのですが、HSPは心理学の概念のため、基本的に「HSPをお医者さんに診断してもらう」と考えること自体、2020年3月時点のHSPを取り巻く環境としては、少しチグハグなのです。

例を出して言えば、統計学者の中では、「人間は100m走で9.44秒まで速くなれる!」とか「8秒台まで行ける!」と言っている人がいますが、現在の世界記録は「9.58秒」です。スポーツ科学者やトレーナーなどの専門家に、「9.44秒で走る方法を教えてくれ!」と言っても、もちろんいろいろアドバイスくれるとは思いますが、正直無理っぽいという回答しか返ってこないと思います。

それだけ、心理学と医学の世界は離れているのです。

しかし、精神科など、少し近い領域の分野があるのも事実で、精神科のお医者さんがHSPに関連する本を出していますので、「診断」という形を取ってくれる病院もあるかもしれません。

ただ、それも医学上の病気の診断ではないという事は覚えておかなければなりません。

HSPについて情報を発信している病院

診断してくれるかどうかは分かりませんが、HSPの概念を知り、積極的に情報を発信してくれる病院が増えてきましたので、ここで紹介させていただきます。

この中で、十勝むつみクリニックの長沼医師は、HSPに関する書籍も出版されてますので、有名ですね。

ここで紹介しているのは、病院やクリニックのHPなどでHSPについて発信しているという事です。診断や診療をしてくれる保証はありませんので、ご了承ください。

HSPと混同されやすいもの

ここからは、HSPと混同されたり、同列でお悩みを抱えていらっしゃることが多いものをご紹介します。

発達障害(自閉症スペクトラム/ADHD)

発達障害のチェックリストの中に、感覚敏感や刺激に翻弄されるなどの問題がありそれがHSPの特徴と少しかぶる部分があります。また、こだわりが強い傾向があるので、このあたりもHSPの特徴と文字面が似ている部分です。

PTSD

PTSDは、心的外傷後ストレス障害と呼ばれる、トラウマになるような出来事に遭遇したことによって、その後、フラッシュバックなどの症状が現れるようです。特に、覚醒水準が高く、常に神経が尖っている状態になるため、些細な刺激に反応したりすることが起きるため、HSPと混同されやすかったりします。

不安障害

精神疾患のうちの一つで、過度な不安から問題行動に近いような行動をしてしまう特徴のあるものです。こちらも些細なことに反応してしまう過敏さがみれるため、HSPと混同されます。

いくつか紹介してきましたが、これらを診断するのは「お医者さん」のお仕事になります。HSPの診断はお医者さんは難しいかもしれませんが、このあたりの診断する事はできると思います。

もし、「どれなのかわからない」とか、「HSPとは少し違うのかもしれない」という場合には、HSPの情報発信者ではなく、精神科などのお医者さんに診てもらうようにしましょう。

最後に

HSPは、正直お医者さんに診断してもらうという事は、今後も難しいのではないかと思います。
また、HSPは病気ではないため、”症状”がある訳ではなく、”特徴”があるだけです。

自分をHSPと捉えるのであれば、まずはHSPの概念を調べてみることから始めることをオススメします。