HSPの方で、「仕事」に悩む人はとても多いです。
現代人にとって仕事は人生の約50年、
人生の半分以上の時間を使って行うものです。
HSPで仕事のことで悩む方には、
・HSPが原因で仕事ができないのではないか?
・HSPが原因の場合はどうすればいいのか?
そんな風にお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
HSPという気質を変えられなくて、
HSPという気質が仕事に影響を及ぼすのであれば、悩むのは当然かもしれません。
今回は、そんな方に向けて、
HSPの仕事のやり方について、少しご紹介したいと思います。
<合わせて読みたい>
HSPは仕事ができないは本当か?

これを読んでいる人の多くはHSPの方、
もしくは自身をHSPだと疑っている方だと思います。
そんなあなたにとっては、少しショッキングかもしれませんが、
僕の認識では、「HSPは仕事ができない」はある程度本当だと思っています。
その理由は、「HSPは慎重で、責任感が強い」という特徴を持っていて、
完璧主義に近いような物事の進め方をしたり、
自分の中にある「こうでなければならない」というような優秀な人物像への縛りから、
全てを一人で抱え込んでしまったりするからです。
これを書いている僕も、上司から仕事を振られても、
内容を聞き返せなかったり、他人に手伝ってもらえば良い部分も、
すべて一人でやってしまったりと、全て一人で抱えて後手に回り、
それでも、優秀な人は一発でOKをもらう人だと勘違いをしていて、
全て完璧にこなさなければ、上司に完成品を提出したりということもできませんでした。
もちろん、HSPっぽいけどすごい仕事ができるという人もいるでしょう。
多分その方は、次の章に書く、仕事法が少し関係しているのではと思っています。
HSPが仕事で気を付けなければいけないのは「スピード」で、
それが原因で仕事ができない人だと思われがちです。
仕事ができる人の仕事法

仕事にはスピードではなく、クオリティというものがある!!
という主張ももちろんわかりますが、
期限内に終わらなければ意味がないですし、
100点のものでなくても、60点のものを半分の時間で出せれば、
その時間では120点のものを残せることになります。
それだけ、スピードというものはすごいものなのです。
HSPは自分の中のルールや義務感などを重視しすぎるあまり、
クオリティに比重を置きがちです。
ですからここでは、
HSPが気を付けるべきスピードを高める仕事法の中で、
仕事ができる人がやっていて、HSPにもできそうな、
仕事法を紹介します。
本質を理解する
これなかなかできない人が多いのですが、
振られた仕事や、今から行う仕事が、
結局なんのために行われるのかという部分を理解できているのか?です。
「目的と、その仕事の完成図をイメージする」
と表現すると理解しやすいかもしれません。
仕事以外で例えますと、
「北海道から福岡への行き方」を友人から聞かれてあなたが調べるとします。
その場合、大抵は飛行機を想像すると思いますが、
それはどちらかというと移動手段としてのスピードを意識した手段です。
それ以外にも、北海道から乗り継いで新幹線で行くという方法もあり得ます。
これは、電車好きの人だったり、駅弁などでご当地のものを食べながら旅行をしたい人向けにはありだと思います。
もちろん、自分で運転して行きたいという人向けに、高速道路を走っていくルートも考えられます。
これは移動すらもコントロールしながら自由気ままにやりたい人にはいいですよね。
この中で、どれで行きたいかは、その友人の目的によりますよね。
それを確認せずに進めると、途中で、
「え・・・こういうことを頼みたかったわけじゃないんだけどな・・・」
みたいな感じになります。
これと同じようなことが、仕事にも言えます。
例えば、「資料作って」という指示が飛んできたとして、
その「資料」が、社内で使うものなのか、社外に持っていくものなのか、
社内の研修資料のようなものなのか、役員会で使う資料なのかによっても、
全く意図や必要な情報などが変わってくるはずです。
まずは、これを捉えずに物事を進めてしまうと、
非常に厄介なことになってしまいます。
逆に言えば、根本的な部分さえ捉えてしまって、
そこさえ抑えられればその仕事はほぼ終わりです。
そこにお飾りのような資料デザインを取り入れてみたりすればいいのです。
HSPは完璧主義に近いので、ここをすべてこなそうとしてしまいますが、
そうではなく、本質的なところのみを抑えれば良いのです。
この本質を理解するためには、
- 仕事を振ってきた人に目的を聞く
- 自分の中で要点を紙に書き出して整理する
というような作業が必要になります。
少し面倒ですが、ここが出発点ですので、必ず行いましょう。
完成前に提出する
仕事ができる人の特徴の一つに、
完成前に提出しているというものがあります。
どういうことかというと、
仕事ができないとみなされてしまう人は、
期限ぎりぎりになって1回目の提出をしてしまいます。
そうなってしまうと、期限までの時間もないので、
もう修正はほとんどできません。
しかし、期限より前に確認の意味で提出をしていれば、
違っていれば違うなど、指摘を受けることができます。
①で整理した、本質と目的の部分です。
そこの認識が上司やクライアントなどの、仕事を振ってきた人と、
ずれていないかを確認します。
そのため、まずはざっくりしたもの(完成の30%程度)を提出して、
方向性が間違っていないかを確認します。
ここで、間違っていて、方向を転換できれば、
大きな問題はほとんど起こりません。
修正は、その30%のみ行えばOKですし、
そこの方向性がはっきりするので、残り70%の部分も楽に進みます。
そうやって、進んでいき、60%くらいできたところでまた提出したりします。
完成に近づいている部分を確認してもらい、
致命的なミスがないか確認します。
こうやって、方向修正を都度かけることによって、
期限ぎりぎりになって大幅修正というものがなくなり、
結果、成果というものにつながります。
全て前倒しで実行する
②と似ているのですが、仕事ができる人の特徴は、
期限が結構先にあっても、できるだけ今持っている仕事は、
前倒しで実行しています。
なぜかというと、その方が精神的に余裕ができるからです。
HSPがしんどいことの一つにプレッシャーがあるはずです。
もし、期限1日前に仕事を振られるとなると、
非常にプレッシャーが強く、押しつぶされてしまうかもしれません。
しかし、2週間先の仕事が、3日で終わったとしたら、
相当精神的には楽ですよね。
残りの日数は、深く考える部分にも時間を活かせますし、
他の仕事ができたとしてもそれにも対応できます。
そうすることによって、さらに「仕事ができる」ようになってきます。
もちろん、死に物狂いで前倒しで進めろとは言いませんが、
できるだけすべての仕事を前倒しでやることによって、
予定的にも精神的にも余裕が生まれますし、
不測の事態というものにもある程度耐えられるようになります。
これを実行するには、振られた仕事になるべく早く着手する必要があります。
着手して実行を始めてみると、それがどれだけの時間がかかるものなのかが、
ざっくりと把握できると思います。
そうすると、他の仕事を押しのけてでもやった方がいいのか、
少しずつ進めても期限の前には終わるのかが判断できます。
期限前倒しで進めることには、必ず速攻着手が必要になるのです。
まとめ

HSPの仕事に対する最大の敵は時間です。
たくさんの仕事を抱え込んでいる人の特徴は、
本質を把握しきれていないので無駄なところに時間をかけてしまいすぎているところです。
結局、時間の配分ややるべくきコトというのが、
しっかりできていないのです。
ですので、今回書いたことをできるだけ意識して、
仕事をしてみてください。
結構劇的に効率が上がってくると思います。
また、もっとスピード上げたい!!!という方はこちらの本がおすすめです。
根本的な部分さえつかめれば、
クオリティを向上させる時間も取れるはずです。
HSPは仕事ができる!!!というところまで、
あなたが思えるようになることを願っています。