こんにちは。現役1人起業社長のリーレイです。
1人で起業することが可能なことは、「個人事業主」という言葉であったり、近年のフリーランスブームからもご存じな方が多いでしょう。
では、自分が1人で開業したい!となった場合に、どんな仕事なら1人で運営できるのか検討がつきますでしょうか?
多くの方にとって、「1人で起業して運営できる事業が何なのか」は考えたこともなかったことでしょう。そこでこのページでは、1人起業・開業におすすめな仕事24選と1人開業の際の注意点について1人起業した筆者の視点で徹底解説します。
1人起業・開業におすすめの仕事23選
1人起業・開業におすすめの仕事を一覧にすると以下のようになります。
職種 | 必要資金目安 | 年商(年収)目安 | 仕事の種類 |
---|---|---|---|
ITエンジニア | 0〜20万円 | 500万円〜1,500万円 | 業務委託・請負 |
ライター | 0〜20万円 | 240万円〜750万円 | 業務委託・請負 |
デザイナー | 0〜20万円 | 360万円〜1,000万円 | 業務委託・請負 |
動画編集 | 0〜20万円 | 480万円〜1,200万円 | 業務委託・請負 |
事務代行 | 0〜20万円 | 180万円〜360万円 | 業務委託・請負 |
インフルエンサー | 0〜20万円 | 0〜数億円 | 事業運営 |
Webメディア運営 | 0〜20万円 | 0〜数億円 | 事業運営 |
デジタル広告運用 | 0〜20万円 | 240万円〜2,400万円 | 業務委託・請負 |
コンサルタント | 0〜20万円 | 360万円〜3,600万円 | 業務委託・請負 |
講師 | 0〜20万円 | 300万円〜600万円 | 業務委託・請負 |
人材紹介・転職エージェント | 500万円〜1,000万円 | 0〜1,800万円 | 事業運営 |
カウンセラー | 30万円〜100万円 | 300万円〜600万円 | 事業運営 |
サロン運営 | 100万円〜400万円 | 400万円〜1,800万円 | 事業運営 |
カメラマン | 30万円〜150万円 | 200万円〜1,000万円 | 業務委託・請負 |
ネットショップ・EC | 100万円〜500万円 | 300万円〜数億円 | 事業運営 |
軽貨物ドライバー | 30万円〜200万円 | 400万円〜1,200万円 | 業務委託・請負 |
飲食店 | 400万円〜1,500万円 | 200万円〜1,000万円 | 事業運営 |
小売店 | 300万円〜1,000万円 | 200万円〜1,000万円 | 事業運営 |
買取販売 | 100万円〜700万円 | 200万円〜1,500万円 | 事業運営 |
学習塾 | 200万円〜1,000万円 | 300万円〜3,000万円 | 事業運営 |
結婚相談所 | 50万円〜500万円 | 300万円〜1,000万円 | 事業運営 |
清掃 | 50万円〜300万円 | 200万円〜800万円 | 業務委託・請負 |
各種士業 | 0〜500万円 | 500万円〜3,000万円 | 業務委託・請負 |
各職種について1つずつもう少し詳しく分類を分けてみていきましょう。
PC1台で開業(自宅開業)可能
まずは、1人起業で最も思い浮かぶ内容である、「PC1台で起業・開業」が可能な職種についてです。
1.ITエンジニア
ITエンジニアと呼ばれる職種は、実際にはさらに細かく分かれており、システムエンジニアやプログラマ、サーバーエンジニアなどもITエンジニアに含まれます。
優秀なエンジニアは時間単価が高くなりやすく、組織に縛られずにクラウドソーシングなどでも案件ごと、プロジェクトごとの仕事が多いことに加え、PCと自分の知見だけで仕事ができるため、高収入、高利益になりやすい仕事です。
IT人材が未だに足りていない日本では、企業間の二重三重の下請けなども行われていますが、どの階層であってもフリーランスや1人で開業しているエンジニアが仕事をする余地があり、2022年では活躍の幅が広い職種です。
ただし、ITの世界の技術の進歩のスピードは非常に速く、常に勉強を行って、自己研鑽をしていくことを求められます。
2.ライター
ライターの中で、1人で開業して最も稼ぎやすいのはWebライターでしょう。
クラウドソーシングサイトをみても、非常に多くの案件が出ているため、始めやすい仕事といえます。ただし、大きく稼いでいこうとなると、報酬の軸となる文字単価を向上させる必要があります。
案件の実績を積み重ねて信頼を得ることと、セールスライティングやSEOライティングを勉強して、ライターとしてのスキルを上げていきましょう。
文字単価5円前後まで辿り着ければ、ライターだけで年収1,000万円も狙えるようになります。
3.デザイナー
デザイナーといってもさまざまな種類がありますが、1人で最も稼ぎやすいのはWebデザイナーでしょう。
WEBデザイナーとして、1人でLPやサイト制作、バナーのデザインができると、仕事を獲得しやすいです。
しかし、Webデザイナーの仕事は、1度納品すると案件が途切れてしまうことも少なくありません。継続的に仕事を獲得できるように、クライアントと密な関係構築を行うことも非常に重要になります。
1人で開業するWebデザイナーとして年収1,000万円を安定的に稼ぐのは意外と難しい水準になりますので、案件獲得の手段を模索しておくとより安定します。
4.動画編集
近年注目されている職種が動画編集です。
YouTubeやインスタグラム、TikTokなどのSNSで動画で発信することが重要なポイントとなっている現在、動画を編集できるというスキルは企業からしても重要なスキルとなります。
ライターの案件と比べ、単価が高くなる傾向にありますが、案件自体はそこまで多くありません。案件を獲得していく営業方法を検討する必要があります。スキル向上と営業方法の効率化によって、年収1,000万円越えは十分に狙えます。
5.事務代行
事務代行とは、個人事業主や企業の事務作業を代行する仕事です。
Excelファイルにデータを転記する作業や、経理の計算、振込の確認などが業務の内容として挙げられます。「事務スタッフを雇うほどではないけど、少し人に頼みたいこと」を受託して仕事をする形になるため、仕事の単価は比較的安くなりがちです。
そのため、大きく稼ぐことは難しいですが、大きなスキルや経験が必要なわけではありませんので、営業力次第では十分に食べていけるでしょう。
6.インフルエンサー
インスタグラマーやYouTuberなど、呼び方はさまざまありますが、SNSやブログを使って、「自分の名前」にブランド力・影響力をつけて多くのフォロワーを集めている人は、インフルエンサーとして稼ぐことができます。
YouTubeやブログの投稿による広告収入に加え、企業からの広告案件の受注や自分のブランドや商品を開発して販売することも可能になります。
収入はフォロワーの数や登録者数に基本的に比例するため、自分の発信をみてくれる人が増えれば増えるほど収入は増えていくことになります。ただし、プライベートと仕事の境目がなくなることもあるため、注意が必要です。
7.Webメディア運営
Webメディア運営とは、インフルエンサーと稼ぎ方はあまり変わりません。
ブログに似たようなサイトを立ち上げたり、専門的なYouTubeチャンネルを運営して広告費用を稼ぐことがメインになります。
インフルエンサーと違うのは、自分の名前にブランド力や影響力をつけるのではなく、YouTubeやSEOのアルゴリズムを駆使して、みてくれる人を増やしていくことがメインとなります。
自分という名前やキャラクターを出さないことが多いため、SNSなどで個性を出しにくく、単純なSEO順位やYouTube内の順位で上位が取れない可能性もあり、たくさんの時間をかけても0円にしかならないということもあります。
8.デジタル広告運用
近年、TVや新聞などのマスメディアにかわって広告の中心となっているのが、WEBやSNSなどのデジタル広告です。
多くのデジタル広告は、入札形式の運用が必要な仕組みとなっているため、運用を行う人手がある程度必要になっています。その運用を代行するのがデジタル広告運用の仕事です。
レポートを提出したり、効果を上げるための提案が必要になりますが、入金を自分でする仕組みでない限りは元手なしで行うことができます。運用金額の20%くらいもらえることが多く、月間500万円ほど運用する企業の運用を受託できれば、それだけで月に100万円稼ぐことが可能です。
9.コンサルタント
ある分野に対する専門知識や労働力をクライアントに提供する仕事がコンサルタントです。
- 戦略コンサルティング
- マーケティングコンサルティング
- 経営コンサルティング
- ITコンサルティング
等さまざまな肩書きをつけることができ、「すごそう」なイメージを持たせることができますが、基本的には資格などはなくても仕事ができることがほとんどです。
人により仕事の内容は変わりますが、「クライアントから依頼を受けて助言をしたり、必要であれば労力を提供してクライアントの成果につなげる」という点では、大きくは変わりません。
自分のスキルや経験、知識によって仕事ができるため、ほとんど元手がかからないことがほとんどです。自宅で開業することも問題なく可能であり、仕入れも必要なく、報酬も高額に設定されることが多いため、人によっては大きく稼ぐことが可能になります。
10.講師
講士は、コンサルタントと大枠では似ていますが、基本的には大人数の個人に対して専門的な知識や技術を教えていく仕事です。
- 外国語
- プログラミング
- マナー
等範囲はさまざまです。
独立開業して仕事をすることも可能ですが、個人事業主として、大手ビジネススクールの講師になるのが一般的でしょう。講師としての報酬はそれほど高くないことが通常ですが、授業やスクールが開催されている間は安定定期に報酬が支払われることが多く、安定感のある仕事といえるでしょう。
こちらもコンサルタントと同じく、オフィスも構える必要がなく、仕入れも必要がなく、最近はWEB上でのスクールも多くなっていることから低資金で自宅開業できる仕事といえます。
11.人材紹介・転職エージェント
人材紹介・転職エージェントも、やり方次第で自宅で開業することが可能になります。
ただし、基本的に法人での開業のみが可能となっており、資本金も500万円以上が必要になりますので、資金ゼロからできる事業ではありません。
人材を集めるための広告宣伝費さえ使うことができれば、一応1人でも開業して稼いでいくことは可能です。ただし、あまり1人で人材紹介事業を開始するのは一般的ではないかもしれません。
小資金店舗開業
次に、小資金で店舗を持って開業するような場合のお仕事についてご紹介します。
12.カウンセラー
カウンセラーは、コンサルタントなどと同じように、依頼人の相談に乗ったり、アドバイスをしたりするような仕事になります。コンサルタントと違い、B to Cで行う場合が多く、人が立ち寄りやすい場所に店舗を構えることも少なくありません。
店舗といっても内装費に莫大にお金がかかるわけではなく、その後のランニングコストもほとんどかからない場合が多いです。最近では店舗を持たず、WEB上だけで活動をすることもできます。
マネタイズ方法などにもよりますが、年収1,000万円に届くまでは厳しい場合も多いです。
13.サロン運営
小規模美容サロンのような業態も1人で起業、開業が可能です。
美容師の資格を持っていれば、1席の美容院や1席のマツエクサロンも可能ですが、資格がない場合には、一般的にはネイルサロンや脱毛サロン、マッサージのようなサロン運営となるでしょう。
業態によって、設備投資と売上規模が異なりますが、初期投資が数百万円程度、毎月の売上が50〜150万円程度が1人で行う限界であることが多いため、個人の年収とすれば数百万円程度になるでしょう。
14.カメラマン
個人向け、企業向けどちらでもカメラマンの事業を1人で開業することができます。
企業向けの出張カメラマンであれば、自宅のみで開業することも可能かと思いますが、個人向けの写真館のような場合には店舗を構える必要が出てきます。
すでにカメラを持っていれば、設備投資はほとんど必要ないこともあるでしょう。仕入れもほとんど必要ないことが多いので、自分の技術次第で大きく収入を上げていくことができます。
しかし、一般的には年収数百万円になることが多いといえます。
15.ネットショップ・EC
ネットショップ・EC事業とは、インターネット上にお店を持ち、お客様が購入した後に商品を発送することで商売を行なっていくことを指します。
ネット上にお店を持つため、現実では店舗を構える必要がないと思いがちですが、商品在庫を保管する倉庫などが必要になりますので、店舗兼倉庫のような事務所を構えることもあります。もちろん、商品が小さかったり、規模が小さい場合には自宅でも開業可能でしょう。
副業で人気なせどりや転売もこちらの事業に分類されます。また、通販の商品開発をOEMにし、顧客対応を外注することでほぼ自分では集客の作業のみで通販、ネットショップを運営することも可能です。
16.軽貨物ドライバー
インターネットショッピングが一般的となっている現代では、購入したものを運ぶ物流に関する仕事も1人で開業することが可能になっています。店舗というよりも、運搬するための車両を持つ必要があるため、車両費用が必要になります。
amazonや楽天などの仕組みを利用して、大手運送企業の下請けの形で開業し、amazonの荷物を自分の車で運んでいくという形で仕事を進めていきます。
契約の内容次第ですが、配達の効率化と休みを削っていくなどの対応によって、年収1,000万円も到達できるかもしれません。しかし、スキルというよりは単純な体力勝負となりますので、長年行える仕事とはいえないことも多く、中長期的な計画を立てていく必要があります。
FC(フランチャイズ)開業
1人で開業する際に、すでに多数の事例があるフランチャイズに加盟して仕事を進めていくという開業の方法もあります。ここからご紹介します。
17.飲食店
飲食店を1人で開業する場合、自身でコンセプトを考えても良いですが、フランチャイズに加盟するという選択肢もあります。
飲食店開業の場合、店舗の取得や改装費に多額のお金が必要となるため、大抵の場合には開業資金を融資で獲得する必要が出てきますが、自身で全ての計画を作るよりもフランチャイズに加盟した方が、比較的融資を獲得しやすい傾向にあります。
飲食店の場合、材料の仕入れ、家賃などがランニングコストとしてかかるため、利益率が低くなりやすいですが、1人で開業できる飲食店の場合はテイクアウト専門などが多くなるため、回転率が高くなり、比較的利益を残しやすい体質になります。
18.小売店
雑貨屋やコンビニなど、あらゆる商品を個人のお客様に販売する事業が小売店となります。保険薬局も小売店に分類されるため、薬剤師免許を持っていれば、調剤薬局の開業もこの分野にあたるでしょう。
フランチャイズに入らずにいきなり1人で小売店を開業するのは、資金面、仕入れ面、集客面でも不利なことが多いため、小売業を1人で開業したい場合にもフランチャイズ加盟は大きな選択肢となります。
売上としては1人で回す分には数千万円となりますが、事業者の手残りとしては数百万円〜1,000万円となるでしょう、しかし、あまり1人で小売業を全て回していくのは現実的ではないため、どこかのタイミングで従業員を雇うことになるでしょう。
19.買取販売
中古品、ブランド品の買取事業や古物の販売事業も1人で行うことができる事業といえます。出張買取専門であれば、店舗を構える必要はありませんが、小規模店舗を借りて開業することが通常でしょう。
買取ノウハウや販売網は一般の方は持っていないと思いますので、フランチャイズに加盟して開業することになるでしょう。加盟金や店舗開業で数百万円程度必要になることが多いです。
出張買取の場合でも、キャッシュフローがカツカツになる場合もありますので、比較的資金の余裕を持っておくことをおすすめします。買取をする商材によって売上が大きく変わってきますが、1人でできる範囲では売上数千万円程度となるでしょう。
20.学習塾
小中学生向けの塾、大学受験生向けの塾に加え、最近では小学生向けのプログラミング塾や大人向けのマーケティング塾など、さまざまな分野があります。
学習塾を開業する場合、自身が先生を行えば、1人で開業することが可能です。有名なフランチャイズに加盟し、小規模な教室を開業すれば、集客にも融資獲得にも有利になりやすいでしょう。
休みの曜日を決めることができることも多いため、年中無休で仕事をしなければならない訳ではありません。売上規模は内容にもよりますが、数百万円〜2,000万円程度になることが多いでしょう。
21.結婚相談所
結婚相談所は、フランチャイズに加盟すれば全国にある結婚相談所の会員を検索できるシステムを利用できるため、自分1人でも開業することが可能になります。
基本的には小規模な店舗を借りての開業となりますが、仕入れがほとんど必要なく、会員を集めることができれば売上を向上させることができます。
入会してもらってからのマッチングなどの対応が非常に重いため、1人で建てられる売上には限界があり、年収1,000万円前後が1人起業での限界となるでしょう。
22.清掃業
ビルの清掃や個人宅の清掃を行う事業も1人で行うことが可能です。しかし、完全に1人で起業するとなると、個人宅の清掃がメインとなるでしょう。
フランチャイズに入らなければ、集客を全て自分で行わなければなりませんが、フランチャイズに加盟することで、集客を本部が代行してくれることが多いため、比較的顧客を獲得しやすい状態になります。
掃除用具や移動車に関しては本部との取り決めで購入及びレンタルする必要があるため、若干の初期投資が必要になりますが、基本的にオフィスを構える必要がないため、稼ぎやすい仕事といえます。
しかし、労働集約型の仕事になり、単価もそこまで高くならない傾向にあるため、1人だけでやる場合には年収1,000万円に届かないことがほとんどでしょう。
資格で開業
ここまでご紹介したものと若干外れた場所に、「資格による開業」があります。独占業務がある資格を取得すれば、それだけで開業することも可能になります。
23.各種士業開業
税理士、公認会計士、弁護士、弁理士、司法書士、行政書士など、難関国家資格と呼ばれる資格には、多くの場合に「独占業務」と呼ばれる、その資格を取得していないと行ってはいけない業務が定められています。
そのため、独占業務がある資格の場合には、それを持っているだけで仕事が受注できる可能性があり、個人事務所を開業して独立しても食べていける可能性が高まります。
最近ではシェアオフィスで士業事務所を開業することも可能になっているため、資格によっては、初期投資数万円で年収1,000万円越えも十分に狙えます。
1人起業・開業での注意点
現代では、1人起業・開業は会社員の一種の目標となっているでしょう。しかし、起業後に失敗に気づいた場合、いきなり失敗が確定しまうことがあります。ここからは、1人起業の場合の注意点を確認していきます。
事業に対する情報・スキルを得ているか
1人で起業すると、事業の成功・失敗は全て自分の中にある情報や経験、スキルにかかってきます。
- 飲食店で10年仕事をした後に飲食店を開業
- IT企業で10年仕事をした後に飲食店を開業
この2者の場合、スキル、経験を踏まえると1の方の方が成功率が高いことが多いです。
もちろん、資金の状況にもよりますが、全く自分の知見も経験もない事業始めるのは良い選択とは言えません。それでも未経験の仕事にチャレンジしたい場合には、フランチャイズ加盟を考えると良いでしょう。
関連する法律に抵触しないか
日本では、職業選択の自由がありますので基本的にどんな仕事をしようとも法律に触れることはありません。
しかし、一部の業種には免許制度があったり、資本金の最低ラインが決められているなど、法律によって仕事ができる範囲が定められている場合があります。
これに抵触すると、開業が不可能になるだけでなく、事業責任者(開業者)が逮捕される可能性もありますので、まずは自身が考えている事業が法律に抵触しないか確認するようにしましょう。
十分な資金を確保できるか
1人での開業に限らず、起業・開業をするには一定の資金が必要になります。
一般的に、開業資金・初期投資の金額は注目され、かき集めることを考えるかと思いますが、事業は運営していくにあたって、運転資金が必要になります。
特に、事業の最初は赤字が続いてしまうことも考えられますので、初期投資だけでなく、数ヶ月分の運転資金を確保しておくことをおすすめします。
他責思考にならない
1人で起業・開業をする場合、誰にも頼ることができません。もちろん、部分的に外注したり、相談をすることは可能ですが、その結果どうなるのかについては自分の責任になります。
そのため他人のせいにする他責思考に陥ってしまうと、改善していくことができず起業に失敗してしまう可能性が高くなります。そのため、他責思考ではなく、自責思考で仕事を進めていく意識を持つようにしましょう。
1人起業の仕事の選び方
1人起業でおすすめな仕事はこのページでご紹介した通りです。もちろん、このページに記載した仕事以外にも1人でできる仕事もあるでしょう。選び方のポイントがありますので、1人起業の仕事の選び方をご紹介します。
自分が勝てるスキル・経験を持っているか
1人で起業をする場合には、自分の経験やスキルによって売上・利益を出していかなければなりません。
そのため、同業他社と比較して勝てるポイント、戦える武器がないと、たちまち事業が立ち行かなくなる可能性があります。何も知らない分野に飛び込むのではなく、事業についてしっかりと計画を練った上で、勝てる可能性の高い仕事を選ぶようにしましょう。
低コストで開業・運営できるか
事業は開始するにも、継続させていくにもお金がかかります。
シンプルに考えれば、使ったお金(経費)よりも入ってくるお金(売上)が大きくなれば黒字になってお金が手元に残り、事業を拡大していくことができます。
そのため、事業を開始する際のコストが低いことや事業継続のためのコストがかからないということは、利益を出して事業を継続して拡大していくために重要なポイントとなるのです。
粗利率は高いか
1人起業の場合、労働力に限界がありますので、薄利多売の商売の場合、利益に限界があります。
利益率が低い仕事・業種を選んでしまうと、労働に対して手に残る利益が少なくなってしまうので事業継続が苦しくなってしまいがちです。
そのため、比較的利益率・粗利率が高い仕事を選ぶと、収入や事業継続の安定性につながるでしょう。
1人起業に向いている人の特徴
1人起業をする際に確認しておきたいのが、仕事の話だけではなく、「1人起業に向いている人かどうか」です。ここからは、1人起業に向いているといえる人の特徴をご紹介します。
自己管理ができる
1人起業で最も重要になるのが自己管理です。
1人で起業し、独立して仕事をするようになると仕事を開始する時間も、終わる時間も自分で決められるようになります。業種にもよりますが、休みの日も自分で決められるようになります。
そのため、考えていた時間よりも寝坊したとしても自分を怒ってくれる人もいなければ、心理的ハードルとしての定時というものがなく、いつまでも仕事をすることも可能になります。
体調を崩したとしても代わりに仕事をしてくれる人もいませんので、自己管理が非常に大切になります。
幅広い内容を自分でこなすことができる
1人で起業・開業をすると、ほとんどのことを自分で行わなければなりません。
会社員で営業職として仕事をしていれば、顧客獲得にほとんどの時間を割くことができますが、1人で起業をすると、経理、営業、マーケティング、資金調達、商品仕入れなど全てを自分で行わなければなりません。
もちろん、外注をして時間を確保することもできますが、お金がかかるのとともに、外注先を自分で探す必要も出てきます。
そのため、一定のレベルで幅広い内容の業務を行えることが求められます。
マーケティング・営業のスキルがある
1人起業した場合に最も重要になるのは、売上を出すことです。
売上が出て会社や事業用のお金が回るようになれば、事業は比較的拡大していけますし、継続もしていけます。しかし、売上が出せなければずっと赤字を出してしまう可能性があり、事業が成り立たない可能性があります。
売上を出すために必要な能力は、営業力やマーケティング力です。この2つの両方もしくはどちらかの能力が高い人は、1人起業・開業に向いているといえます。
まとめ
このページでは、1人起業におすすめな仕事と1人起業のポイントについて解説しました。
1人で起業するというのは、人生の中で最大レベルのチャレンジとなるでしょう。
このページを参考にして、ぜひ1人起業を成功させてください。
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